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上高地の春を代表するニリンソウ
ニリンソウは、上高地の春を代表する花のひとつです。
小さな白い花が一面に広がると、森の中に花畑ができたような景色になります。
開花時期は場所によって異なり、小梨平周辺では4月下旬〜5月上旬頃、明神・徳沢方面では5月上旬〜中旬頃から咲き始めます。
その年の気候によって開花時期は前後するため、旅行日程が決まったら最新の開花情報も確認してみてください。(ニリンソウの開花状況についてはこちら:https://fivesense.guide/ )
ニリンソウを見るなら明神左岸道がおすすめ

ニリンソウの群生を目的に明神方面へ歩く場合は、明神左岸道(上高地バスターミナル側の岸)がおすすめです。
河童橋から明神左岸道を歩いて明神方面へ向かうと、明神館さんの手前にもニリンソウが広がる場所があります。
河童橋から明神までは片道約3.5km、徒歩約1時間が目安です。バスやタクシーは明神左岸道を通っていないため、明神まで行く場合は往復約7kmを歩くことになります。
道中には階段はありませんが、砂利道の上り坂・下り坂があります。比較的平坦な道も多いため、時間と体力に合わせて無理のないペースで歩いてみてください。
気軽に楽しむなら小梨平へ

「長距離を歩く時間はないけれど、ニリンソウを見たい」という方には、小梨平キャンプ場がおすすめです。
河童橋から徒歩約4分、片道約300mほど。短時間でも春の上高地らしい花を楽しむことができます。小梨平キャンプ場には公衆トイレもあります。
さらに歩ける方は徳沢へ

時間と体力に余裕がある方は、明神からさらに徳沢方面へ足を延ばすこともできます。
河童橋から徳沢までは片道約7km、徒歩約2時間が目安です。バスやタクシーは徳沢まで通っていないため、徳沢へ行く場合は往復約14kmを歩くことになります。
長距離の散策になるため、帰りの時間まで含めて余裕のある計画を立てることが大切です。
小梨平キャンプ場から先、遊歩道沿いの公衆トイレは明神までありません。明神から徳沢へ向かう道中にも公衆トイレはなく、徳沢に到着すると公衆トイレがあります。
長時間歩く場合は、出発前にトイレを済ませ、飲み物や必要に応じた行動食も準備しておきましょう。
徳沢では、ロープで囲って保護されている場所にニリンソウの大群生が見られます。一面に広がる白い花畑は、春の上高地ならではの景色です。
花を近くで見たい気持ちになっても、群生地の中には入らず、遊歩道から楽しみましょう。
※所要時間は休憩や写真撮影を含まない目安です。雨天時などは、さらに余裕を持った行程がおすすめです。
春の上高地でぜひ見つけてほしい○○
白い群生にまぎれて咲く、緑のニリンソウ

ニリンソウの花びらのように見える部分は、じつは萼(がく)。ふつうは白ですが、まれにその萼が緑色になった「ミドリニリンソウ」が、白い花の海にまぎれて咲いていることがあります。
萼はもともと葉だったものが変化したものと考えられており、緑の花は“先祖返り”とも呼ばれます。緑は緑に紛れる——探すほうにとっては、これ以上ないほど手強い隠れ方です。だからこそ、群生のなかでひとつ見つけたときの嬉しさは格別。「今日は見つけた」と、ちょっとした宝探しの顔で帰れるはずです。
同じ群生地でも、立っている場所と目線を変えるだけで、違う表情が待っている。それがニリンソウの楽しみ方です。
雨の日に見たい、透明なサンカヨウ

春の上高地で、もうひとつ注目したい花がサンカヨウです。
大きな葉の上に白い花を咲かせ、5月上旬から明神左岸道の遊歩道沿いで見られます。
サンカヨウは、白い花びらに水が染み込むと、花びらが透明になったように見えることがあります。
ただし、雨が降れば必ず透明になるわけではありません。花の状態や濡れている時間など、さまざまな条件が重なったときに見られる現象です。
透明な姿を見たいからといって、霧吹きなどで花に水をかけてしまうと、花が散ってしまう原因になります。
自然の中で咲いている花を、そのままの状態で楽しみましょう。
春の上高地で出会いたい野鳥|ルリビタキ

春の上高地はまだ木々の葉が少ないため、枝に止まっている野鳥を見つけやすく、野鳥を観察するのにもおすすめの季節です。
4月中旬〜5月中旬頃に探してみたい鳥のひとつがルリビタキです。遊歩道沿いの倒木やベンチなど、意外と低い場所にとまっていることがあります。
THE PARKLODGE上高地から田代橋方面へ向かう遊歩道沿いや、上高地バスターミナルから梓川沿いへ出たあたりも、見られやすいです。
野鳥を観察するときのマナー
- 遊歩道から外れない
- 鳥との距離を保つ
- 餌を与えない
野鳥が安心して暮らせる環境を守りながら、静かに観察を楽しみましょう。
春の上高地の気温と服装
5月の気温と服装
5月は、朝の気温が0℃ほどまで下がる日もありますが、日中はだいたい19℃まで上がります。晴れている日に歩いていると、日差しが強く汗ばむこともあります。
フリースや薄手のダウンなどを重ね着し、気温に合わせて調節できるようにしておきましょう。
春の上高地に持っていきたいもの
春の上高地を散策する際は、以下のものを準備しておくと安心です。
- 防水性のあるトレッキングシューズ
- 雨具(レインウェア)
- 防寒着
- 飲み物
- 必要に応じて行動食
- 帽子や手袋などの防寒小物
雨天や雪解けの時期は地面が濡れていることがあり、木道も滑りやすくなります。
歩く際は足元をよく確認し、滑りにくい靴を選びましょう。スニーカーを利用する場合は、防水スプレーなどであらかじめ対策しておくと安心です。
長距離を歩く場合は、チョコレートやクッキーなど、手軽に食べられる行動食があると便利です。
新緑の上高地へ行く前に、最新情報を確認しましょう
ニリンソウの開花状況
ニリンソウの開花状況は、ネイチャーガイドFIVESENSEのブログやSNSでも発信しています。実際の上高地の様子を確認したい方は、ぜひチェックしてみてください。
遊歩道・交通・施設営業
遊歩道の開通状況や交通機関、宿泊施設・売店などの営業情報については、上高地公式ウェブサイトをご確認ください。 kamikochi.or.jp
新緑の上高地を楽しむなら、宿泊がおすすめ
上高地には、日中だけではなく、早朝や夜にしか出会えない景色があります。
THE PARKLODGE上高地は河童橋のすぐ横にあり、上高地バスターミナルから徒歩約10分。到着後に荷物を置いてから、身軽になって散策へ出かけることができます。
宿泊するからこそ楽しめるのが、観光客が少ない早朝や夜の上高地です。早朝の河童橋から穂高連峰を眺めたり、鳥の声を聞きながら森を歩いたりと、日帰りとは異なる時間を過ごせます。
夜には、月明かりに照らされた残雪の穂高連峰など、静かな景色に出会えることもあります。
夜間は足元が見えにくく、春でも気温が大きく下がります。外へ出る場合はライトを携行し、十分な防寒対策をしたうえで、無理のない範囲でお楽しみください。
THE PARKLODGE上高地で懐中電灯の貸し出しもあります。
まとめ|雪解けから新緑へ移り変わる上高地へ
上高地では例年GWを過ぎると、ニリンソウが森を彩り、サンカヨウやルリビタキなど、春ならではの出会いも増えていきます。
河童橋から徒歩約5分の小梨平で気軽に春の花を楽しむこともできますし、時間と体力に余裕があれば、明神左岸道から徳沢方面へ足を延ばして、より深い森の中のニリンソウを楽しむこともできます。
雪が解け、花が咲き、木々が芽吹く。短い期間の中で、上高地の景色は少しずつ変化していきます。
河童橋のすぐそばにあるTHE PARKLODGE上高地を拠点に、雪解けから新緑へ移り変わる上高地を歩いてみませんか。
次の季節へ
ニリンソウの季節が少しずつ過ぎると、上高地は梅雨へと移り変わります。
雨に濡れた森、小梨やレンゲツツジ、そして初夏の鳥たち。
次回は、6月上旬〜7月中旬の「梅雨から初夏の上高地」で見られる景色や生きものをご紹介します。