THE PARKLODGE上高地

河童橋と梓川、残雪の穂高連峰を望む上高地の風景

Kamikochi Nature Sketches 上高地ネイチャースケッチ

上高地・盛夏(7月下旬~9月中旬)|賑わいと涼を求める夏の谷

2026/11/01

目次

上高地 夏 大正池 穂高連峰

7月下旬〜9月上旬の上高地は、夏の花やアサギマダラ、早朝の朝もやなど、この季節ならではの自然に出会える時期です。

標高1,500mの上高地は平地より涼しい一方、晴れた日の日中は25℃前後、最高気温が28℃ほどになることもあります。一方で、早朝は15℃前後、日によっては8℃ほどまで冷え込むことも。

そのため、夏休みの上高地では、朝夕の涼しさと日中の暑さの両方に対応できる服装を準備しておくことが大切です。

夏休み期間は、バスやタクシー、河童橋周辺などが混雑しやすい時期でもあります。

朝もやや静かな森を楽しみたい方は早朝に行動したり、上高地に宿泊して早朝・夕方の時間を活用したりするのがおすすめです。

この記事では、7月・8月・9月上旬の上高地で見られる花や蝶、朝もや、鳥の声、夏の服装・持ち物、混雑を避けるコツなど、夏休みの上高地を楽しむために知っておきたい情報をご紹介します。

夏の上高地は涼しい?|7月下旬〜9月上旬の気温と服装

「夏の上高地なら涼しい」と聞いて訪れる方も多いですが、夏だからといって一日中涼しいわけではありません。

晴れた日の日中は25℃前後まで気温が上がることが多く、最高気温が28℃ほどになることもあります。日差しが強く、暑く感じられます。

一方で、早朝は15℃前後まで下がり、寒い日には8℃ほどまで冷え込むことも。

夏休みの上高地では、時間帯による気温差を考えて、重ね着で調節できる服装がおすすめです。

朝は薄手の上着を一枚

早朝に大正池の朝もやを見に行く場合などは、薄手の上着を一枚持っておくと安心です。
着脱しやすい薄手のジャケットや長袖の羽織りものがおすすめです。
特に朝5時頃の大正池などへ出かける場合は、日中の予想気温だけを見て服装を決めないようにしましょう。

日中は薄手の長袖・長ズボンがおすすめ

日中は薄手の長袖・長ズボンくらいがちょうどよいでしょう。
長袖・長ズボンは、日焼け対策だけでなく、虫刺されや枝・草との接触を防ぐことにもつながります。
半袖・半ズボンで歩く場合は、虫刺されの可能性が高くなるため、出発前に虫よけスプレーを使用しておくのがおすすめです。

夏の上高地で必須の暑さ対策|帽子と水分を忘れずに

「上高地は涼しいから、暑さ対策はいらない」と思ってしまいがちですが、日陰と日向では体感温度が全くの別物で、日差しが強く、熱中症のリスクが高まります。
夏の散策では、日よけの帽子と水分は必ず用意しましょう。

飲み物は上高地に入る前に準備しておく

上高地では、河童橋周辺や上高地バスターミナルなどで湧き水を無料でくむことができます。
ただし、湧き水を利用するには容器が必要です。
空のボトルなどを用意しておくと便利ですが、上高地に入る前に、まず必要な飲み物を準備しておくことをおすすめします。
上高地でも飲み物を購入できますが、市街地より価格が高めです。
特に夏休みの混雑する時期は、飲み物を購入するために並ぶこともあったり、売り切れの表示になっていることも。
必要な水分を準備してから上高地へ入りましょう。

日傘を使うときは周囲に配慮を

日傘を使って散策することもできます。
ただし、上高地の遊歩道には場所によって道幅が狭いところがあります。
人とすれ違うときは、日傘を少し斜めにするなど、周囲の人にぶつからないよう注意しましょう。
特に人の多い夏休みシーズンは、周囲への配慮を忘れずに使用することが大切です。

夏の上高地であると便利なもの

  • 帽子
  • 日焼け止め
  • 冷感シート
  • タオル
  • 虫よけ
  • モバイルバッテリー
  • 軽食
  • 空のボトル

7月下旬〜9月上旬に見られる夏の花

夏休みシーズンの上高地では、さまざまな夏の花が見られます。
花を探すときは、花そのものだけでなく、花に集まる蝶にも注目してみてください。

ヨツバヒヨドリ|7月中旬〜8月下旬

見頃の目安: 7月中旬〜8月下旬頃
見つけやすい場所: ウェストン碑方面、明神左岸道など
ヨツバヒヨドリは、淡い色の花が咲く植物です。
夏の上高地でよく見られる花のひとつで、花の周りにはアサギマダラなどの蝶が訪れることがあります。
ヨツバヒヨドリを見つけたら、花だけでなく、少し離れたところから蝶の動きも観察してみましょう。

ハンゴンソウ|8月上旬〜9月上旬

見頃の目安: 8月上旬〜9月上旬頃
見つけやすい場所:大正池方面、徳沢遊歩道
ハンゴンソウは、緑の多い夏の上高地でよく目立つ背の高い黄色い花です。
8月上旬頃から見頃を迎え、9月上旬頃まで楽しめます。
散策中にも見つけやすい花ですが、写真を撮るときは遊歩道から外れず、自然の中で咲いている姿をそのまま楽しみましょう。

サラシナショウマ|8月中旬〜9月下旬

見頃の目安: 8月中旬〜9月下旬頃
見つけやすい場所: 田代橋~徳沢遊歩道間
サラシナショウマは、白い小さな花が穂のように連なって咲く植物です。
夏の終わりから秋のはじめにかけて、森の緑の中で白い花穂が目を引きます。
ヨツバヒヨドリと同じように、花に訪れる蝶にも注目してみてください。

夏の上高地で会いたい蝶|アサギマダラ

夏の上高地でぜひ探してみたい蝶が、アサギマダラです。
アサギマダラは長距離を移動することで知られる「渡りをする蝶」。
上高地では、ヨツバヒヨドリやサラシナショウマなどの花にやってきて、蜜を吸っている姿を見ることがあります。
花から花へゆっくりと移動する姿は、とても美しく、夏の上高地らしい風景のひとつです。
写真を撮る場合は、追いかけ回したり、花を揺らしたりせず、少し距離を取って静かに観察しましょう。

夏の上高地で聞こえる鳥の声|清水川沿いのミソサザイ

夏休みシーズンは、花や蝶だけでなく、鳥の声にも耳を澄ませてみてください。
THE PARKLODGE上高地から河童橋を渡り、上流方向へ徒歩約2分。
清水川沿いを歩いていると、ミソサザイのきれいな鳴き声が聞こえてくることがあります。
特に朝は、静かな森の中に小さな体からは想像できないほど力強い声が響きます。
あまりに小さいので見つけづらいですが、鳴き声のする方向の倒木の上や、石の上などによくいます。
立ち止まって声の方向に耳を澄ませてみると、姿を探す楽しみも増します。

夏の上高地で見たい幻想的な朝もや|大正池・河童橋・岳沢湿原

夏の上高地で、ぜひ早起きして見ていただきたいのが朝もやです。
大正池や河童橋、岳沢湿原など、水のある場所では、朝もやが発生すると山と水面がやわらかな霧に包まれた幻想的な景色に出会えることがあります。

大正池の朝もやは朝5時〜8時頃が狙い目

特に大正池では、朝5時頃〜遅くとも朝8時頃まで、朝もやが見られやすい時期です。
朝の静かな水面と山々が朝もやに包まれる景色は、夏の上高地ならではの魅力です。
朝もやは毎日必ず見られるわけではありませんが、夕立が多く、空気と水の温度差がある夏頃は比較的見られやすいです。
河童橋から大正池に行く場合、バスの始発は7:50なので、歩く必要があります。
徒歩1時間見ておくと良いでしょう。
大正池から河童橋へ行くバスは10分おきに通っていますので、片道大人1名様450円を用意していただくとすぐに河童橋へ戻ってこられます。

朝もやを見に行くときの服装と注意点

早朝は日中より気温が低いため、薄手の上着を着て出かけましょう。
また、雨上がりや朝露で遊歩道が湿っている場合もあるため、歩きやすく、できれば滑りにくい靴だと安心です。
早朝は薄暗く、朝もやが濃い場合は視界が悪くなることもあります。
足元を確認しながら、遊歩道から外れず、無理のないペースで歩きましょう。


夏休みシーズンは混雑に注意|早朝がおすすめ
7月下旬〜9月上旬は、上高地の中でも特に多くの人が訪れるハイシーズンです。
夏休みやお盆の時期は、沢渡・あかんだな駐車場、バス・タクシー乗り場、河童橋周辺などが混雑することがあります。

夏休みの上高地は混雑しやすい|動くなら朝5〜8時

7月下旬〜9月上旬は、上高地が一年でもっとも賑わうハイシーズンです。お盆の前後はとくに人が多く、沢渡・あかんだな駐車場、バス・タクシーの乗り場、河童橋周辺で待ち時間が発生しやすくなります。せっかく来たのに「思ったより歩けなかった」とならないために、いちばん大事なのは時間の使い方です。

上高地へ入るなら朝5時〜8時頃までに

車で向かう場合は、松本方面なら沢渡駐車場、高山方面ならあかんだな駐車場に朝5〜7時頃までに到着し、始発に近いシャトルバスやタクシーで上高地へ入るのがおすすめです。時間が遅くなるほど、駐車場の満車や乗り場の待ち列が発生しやすくなります。「朝もやを見たい」「人の少ない上高地を歩きたい」という方ほど、到着時間を優先してください。

バス・タクシーの始発時刻や運行状況、駐車場の混み具合は日によって変わります。前日と当日の朝に最新情報を確認しておきましょう。

帰りの移動も午前中がおすすめ

上高地から出る場合も、昼以降はバス・タクシーに待ち列ができることがあります。帰りの時間に余裕があるなら、午前中の移動も選択肢に入れてみてください。日帰りの方は、帰りの便の時刻をあらかじめ決めておき、その時間から逆算して散策コースを組むと安心です。

人が多い時期こそ、宿泊という選択肢

夏休みの上高地は、どこを歩いても人がいるように感じられるほど賑わいます。河童橋周辺や人気の散策スポットは、日中になるととくに混み合います。

ここで効いてくるのが宿泊です。日帰りの方が少ない早朝と夕方には、比較的人の少ない上高地が戻ってきます。朝は朝もやを探しに出かけ、鳥の声を聞きながら散策。夕方は人が引いた河童橋周辺をゆっくり歩く。日中とはまるで違う静けさを味わえるのは、泊まった人だけの特権です。

人が多い夏休みだからこそ、宿泊がおすすめ

夏休みシーズンは、上高地のどこを歩いても人がいるように感じるほど、多くの観光客で賑わいます。
河童橋周辺や人気の散策スポットは、日中になると特に混雑します。
でも、上高地に宿泊すれば、日帰りのお客様が少ない早朝や夕方に、比較的人の少ない上高地を楽しむことができます。
早朝には朝もやを見に出かけたり、鳥の声を聞きながら散策したり。
夕方には人が少なくなった河童橋周辺をゆっくり歩いたり。
日中とは違う静かな上高地を楽しめるのは、宿泊ならではの魅力です。

夏休みの上高地でおすすめの過ごし方

夏休みシーズンの上高地は、時間帯によって違った表情を見せてくれます。

朝|朝もやと鳥の声を楽しむ

早起きをして、大正池や河童橋、岳沢湿原などで朝もやを探してみましょう。
河童橋周辺では、清水川沿いでミソサザイの声に耳を澄ませるのもおすすめです。
朝は比較的人が少なく、涼しい時間帯なので、長めの散策にも向いています。

昼|花と蝶を探しながら木陰・水辺を歩く

日中は気温が上がるため、無理をせず休憩を取りながら散策しましょう。
ヨツバヒヨドリやハンゴンソウ、サラシナショウマなどの花を探したり、花に訪れるアサギマダラを観察したりするのもおすすめです。
暑くなったら、木陰や水辺でこまめに休憩しましょう。

夕方|人が少なくなった上高地を散歩

夕方になると、日帰りのお客様が少しずつ減っていきます。
昼間とは違う静かな上高地を歩きながら、夕方の山や川の景色を楽しんでみてください。
宿泊するからこそできる、夏の上高地の楽しみ方です。

夜中|上高地を知りつくしたガイドによる星空ナイトハイク

空を見上げると、一面に広がるは満点の星空。
星空が見える晴天時は、上高地バスターミナルでマットを敷いて寝転がり、星空をご覧いただきながらガイドが解説をいたします。
時期によって観察できる星や星座は変わりますが、7月~11月にはガイド中に天の川を見ることもできます。

夏の上高地は夕立にも注意|雨具を忘れずに

夏休みシーズンの上高地では、夕立など急な雨が降ることがあります。
朝は晴れていても、午後になって突然雨が降ってくることがあるため、天気が良い日でも折りたたみ傘やレインウェアなど雨具を持っておくと安心です。
また、雷鳴が聞こえた場合は、無理に散策を続けず、安全な施設などへ移動しましょう。
宿泊するなら替えの靴があると安心
夏の突然の雨では、靴までずぶ濡れになってしまうことがあります。
宿泊のお客様は、万が一に備えて、軽くてコンパクトな替えの靴を一足、キャリーケースやザックに入れておくと安心です。
替えの靴があれば、濡れた靴を乾かしている間も、翌日の散策を快適に楽しめます。
雨の後は足元に注意
雨が降った後は、木道や石、未舗装の道などが滑りやすくなることがあります。
歩きやすく、できれば防水性のある靴を選び、足元を確認しながら歩きましょう。

上高地へのアクセス|夏休みは時間に余裕を持って

上高地は通年マイカー規制が行われているため、自家用車やレンタカーなどで直接入ることはできません。
車で訪れる場合は、松本市方面からは沢渡駐車場、高山市方面からはあかんだな駐車場などに車を停め、シャトルバスやタクシーを利用します。
夏休みシーズンは、バスやタクシーの待ち列ができることがあります。
特に昼に近づくにつれて混雑しやすいため、早朝の利用がおすすめです。
運行時間や料金、道路状況などは時期によって変わるため、訪れる前に最新の交通情報を確認しましょう。
【さわんど駐車場】https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/sawando/
【あかんだな駐車場】https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/hirayu/

夏の上高地へ出発する前に確認したいこと

夏休みシーズンの上高地へ出かける前には、以下の情報を確認しておきましょう。

  • 天気予報
  • 気温
  • 雷・夕立の予報
  • バス・タクシーの運行情報
  • 遊歩道の通行状況
  • 駐車場の混雑状況

特に夏は、朝は晴れていても午後から急に天気が変わることがあります。
雨具は晴れている日でも持ち歩き、無理のない散策計画を立てましょう。
また、上高地は豊かな自然が残る場所です。
植物を採ったり、遊歩道から外れたり、野生動物に近づいたりせず、自然をそのまま楽しむことを心がけましょう。

THE PARKLODGE上高地を拠点に、夏の早朝と夕方を楽しむ

THE PARKLODGE上高地は河童橋のすぐそばにあります。
夏休みシーズンの日中は多くの人で賑わう上高地も、早朝や夕方になると、少しずつ静かな時間が戻ってきます。
朝は早起きをして大正池の朝もやを見に行ったり、河童橋を渡って清水川沿いでミソサザイの声を聞いたり。
日中は暑さや混雑を避けて宿で休憩し、夕方になったら人の少なくなった河童橋周辺を散策する。
そんなふうに時間帯を変えて上高地を楽しめるのは、宿泊ならではの魅力です。
夏休みの上高地を、混雑だけで終わらせず、早朝や夕方の時間も含めてゆっくり楽しんでみてください。

まとめ|夏休みの上高地は「早朝・水辺・花」を楽しもう

7月下旬〜9月中旬の上高地は、ヨツバヒヨドリ、ハンゴンソウ、サラシナショウマなどの夏の花を楽しみながら、アサギマダラなどの蝶や、ミソサザイの美しい声にも出会える季節です。
早朝には、大正池や河童橋、岳沢湿原などで朝もやが発生することもあります。
日中は25℃前後まで気温が上がることもありますが、朝は15℃前後、寒い日には8℃ほどまで冷え込むことも。
薄手の長袖、羽織りもの、長ズボン、帽子、飲み物、虫よけ、雨具などを準備して、その日の天候に合わせて服装を調整しましょう。
夏休みやお盆の時期は混雑しやすいため、早朝に行動したり、上高地に宿泊して早朝・夕方の時間を楽しんだりするのもおすすめです。
日中は多くの人で賑わう上高地も、朝の静かな水辺や、夕方の河童橋周辺では、また違った表情を見せてくれます。
ぜひ少し早起きをして、朝もやや鳥の声を探してみてください。花を見つけたら、その周りを飛ぶ蝶にも目を向けてみてください。そして暑くなったら、水辺や木陰でひと休み。
夏の上高地ならではの「早朝・水辺・花」を、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。

次の季節へ|秋の上高地

9月中旬を過ぎると、少しずつ秋の気配が感じられるようになります。

木々の葉が色づき始め、秋の花や実、紅葉など、夏とはまた違った上高地の魅力が増えていきます。

次回は、9月下旬〜11月上旬頃の上高地で楽しみたい、秋の花や紅葉、香り、野鳥などをご紹介します。

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